保健福祉委員会の視察で富山県,富山市を訪問、大変有益なものであり、深く感銘を受けたのでご報告です。
まずは、富山型モデルの発祥: 小規模共生型を守り続けている惣万(そうまん)理事長のデイサービス"このゆびとーまれ"
↑惣万理事長(看護士の方で日本初少数共生型のデイサービスを10年前に富山型モデルを立ち上げた)
一軒家に入ると老若男女大勢の障害をお持ちの利用者さんが集っている。実に明るく賑やかな環境下、赤ちゃんの傍らには、高齢の終末期に入った一人暮らしされている寝たきりの高齢者の方も利用者の一人としてベットに横たわっていました。
この一軒家の家族の一員としてあまりにも自然に溶け込んでいる姿をみて感動を覚えました。
高齢者の一人暮らし(都の推計によると2030年には,都内の65歳以上の高齢者は,337万人まで増え、その内3割が単身世帯になると見込まれている)独居高齢者の増加による終末期が,深刻な問題となっている昨今において、同居家族さながらに賑やかな子ども達の声を耳にしながら、ベッドで休む高齢者の方を見て希望の光が差しました。自分自身に置き換えてもそんな終末期を迎えられたらと思いを馳せながら、終活期の迎え方について考えさせられました。
富山市では、こういった共生型の施設が7,000人に一軒の割合で存在しているとのこと。
惣万さんの果たした役割はとても大きいです。
もう一つライフコースとしての健康支援を提供する富山市の取り組みを伺うことができました。
*ライフコースアプローチ:胎児期から高齢期に至るまでの人の生涯を経時的に捉えた健康づくりのことであり、人生100年時代を迎え社会が多様化する中、「誰一人取り残さない健康づくり」や「より実効性をもつ取り組みの推進」を行う為、富山市では、緑黄色野菜の不足を数値化できるベジメータという測定器を高額で借用し,定期検診に取り入れています。実体験させて頂きましたが、思った以上の低評価に一同ショックを受け、野菜不足の現状を脱界せねばなという意識がそれぞれに芽生えたわけですが、骨密度測定に関しても女性の40歳、50歳時に骨密度測定定期検診を取り入れ、自身の骨密度の状態を把握するよう施策を実行しているとのこと。
骨粗しょう症の患者は全国で1590万人と推測され、そのうち約4分の3が女性です。
年齢と共に患者数は増加していき、女性では、70歳の3人に1人、80歳代の2人に1人は骨粗しょう症と言われています。
骨粗しょう症は、高齢の方が骨折する大きな要因となっていて、特に背中の骨折や太ももの骨折が起こると、要介護状態となり、女性の健康寿命を縮めている大きな要因の一つとなっています。
昨年度決算委員会総括で骨密度測定の重要性に対し提起しましたが、健康寿命の延伸に骨密度の測定は最も重要なこと。区民の誰もが自分の骨密度を測れるようなシステム作りを取り入れて頂きたい!
このことは12/3に控えた一般質問で区長に要望する所存です、頑張ります!
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